ここでは、債務整理の方法のうち、過払い金返還請求による借金解決について解説します。
このページの目次
1 過払い金返還請求による借金解決について
借金解決の方法には色々な方法がありますが、ここでは、過払い金返還請求による借金解決方法について解説します。
過払い金とは過去に過剰に支払をしすぎた利息のことです。消費者金融業者は過去に20台または30%台の利息をとって営業をしていました。実際に消費者金融業者がとっていい利息は最大で20%です。その利息の差額が過払い金となります。一般的な目安としては、「利息20%台後半の業者から50万円を10年間程度借入していた場合」過払い金が発生し、過払いによる借金解決を図ることも可能となってきます。
なお、2010年の貸金業法改正によってグレーゾーン金利がなくなりました。そのため、現在では相当の長期間、借入と返済を繰り返していない限り、過払い金が発生しているケースは少なくなっています。さらに、2020年の民法改正により、サラ金に対して返済を完了している場合には、返済から10年あるいは過払い金請求できるときから5年の経過により、消滅時効によって返還を請求できなくなりました。そのため、借金問題を過払い金返還請求によって解決できるケースは極めて少なくなっています。
そんな方でも、任意整理、個人再生、自己破産によって借金問題を解決することができます。過払い金があるかどうか知りたい方、過払い金がなくとも借金問題を解決したい方は同事務所へご相談ください。
2 過払い金と借金解決
過払い金がある場合、借金解決の方法はかなり見通しが明るくなります。
過払い金がある業者に対しては、過払い金返還請求をすることにより借金を0円にすることができます。さらに、過払い金の返還を受けることもできますので、返金された過払い金を他の業者に対する支払に充てることによる借金解決も可能です。
また、弁護士費用についても過払い金を充てることができますので、一気に全ての借金解決を図ることも可能です。
また、仮に、過払い金が発生していない場合であったとしても、利息制限法で計算し直すことにより、従来の借金残高を減らすことができます。このように、過払い金が発生していなくても、債務整理をすることにより借金解決をすることが可能となります。
3 過払い金の計算方法について
「過払い金が発生して借金が解決するかどうかよくわからないのですが?」
このような質問をよくいただきます。
借金解決のためには法的な専門知識が不可欠です。また、過払い金については現在、多数の争点について裁判所で争われています。そのため、過払い金による借金解決を図るためには、弁護士等の専門家に相談した上で本当に過払い金による借金解決が可能なのかを確認する必要があります。
4 過払い金による借金解決の流れについて
過払い金返還請求による借金解決の流れは以下のようになります。
ご来所いただいてのご相談(初回相談料無料)
過払い金の有無・過払い金による借金解決の可能性について打ち合わせ
弁護士事務所から業者に対して、債務整理の通知を発送
業者から弁護士事務所に対して、今までの取引の履歴を記載した書面が到着
法律事務所において、過払い金発生の有無を計算(利息制限法に基づく引き直し計算)
過払い金が発生している場合、過払い金の請求
貸金業者との和解または裁判を提起しての判決
過払い金の返金
過払い金を使用して、他の残高が残っている業者への返済
借金問題解決・債務整理終了
ここでは、過払い金返還請求の方法による借金解決方法について解説しました。過払い金返還請求の方法による借金解決方法の詳細、債務整理の詳細については弁護士等の法律の専門家にご相談下さい。