今回は、住宅ローンを抱えている方がうまく債務整理(=借金問題を専門家が解決すること)する方法について解説します。
当事務所は、札幌市中央区で借金問題・債務整理に力を入れて取り組んでいますが、住宅ローンを抱えた方からの借金問題の相談が一定の割合を占めています。
住宅ローンを抱えた方の大きな心配事は、住宅を失ってしまうのではないか、ということです。
債務整理をするということは、借金を最初の約束通りに返さない、ということなので、住宅ローンの場合には担保となっている住宅を手放すリスクがあります。
しかし、債務整理をする=住宅を手放さなければならない、ということではありません。
住宅ローンをお持ちの方の債務整理でも、住宅を持ち続ける方法が2つあります。
1つ目は、任意整理の手続を執って住宅ローン以外の借金を債務整理して、住宅ローンはそのまま返すことです。
2つ目は、住宅資金特別条項を利用した個人再生手続を執ることです。
1つ目の任意整理の手続は、裁判所を通さずに借金の返済方法を変更する手続なので、借金自体が減額になるわけではありません。
そのため、借金の返済額が大幅に減らないため、抜本的な解決につながらないおそれがあります。
一方で、住宅ローンだけでなく、車のローンも任意整理の対象としなければ、ローン付きの車も持ち続けることが可能です。
2つ目の個人再生は、住宅ローン以外の借金すべてを対象として、5割~9割の借金元本を減額し、3年間で分割返済する手続です。
住宅ローンはそのまま返し続けながら、それ以外の借金が大幅に減額となるメリットの大きい手続です。
ただし、裁判所の手続であるため準備が大変というデメリットがあります。
また、車にローンがある場合には、車ローンも個人再生で減額の対象となるので、車を持ち続けることが原則として難しいのです。
当事務所では、これまで数多くの住宅資金特別条項付き個人再生や任意整理で、北海道、札幌にて住宅ローンを抱えている方の借金問題を解決してきました。
住宅ローンを抱えた方の債務整理は高度な専門性が要求されます。
そのため、債務整理に強い弁護士にご相談することをお勧めします。
当事務所の法律相談は初回無料で、事前予約制となっております。
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