当事務所の新たな情報発信に向けた取り組みとして、債務整理でお悩みの皆様へ向けた動画メッセージの公開を開始しました。
その中の、任意整理の動画解説についてご案内します。
今日は借金問題の解決方法の一つである任意整理について解説します。
ビデオのポイントは3つあります。
まずはじめに、任意整理とはどのような手続かを簡単に説明します。
次に、任意整理を実際に解決する際の流れを解説し、最後に、任意整理のメリットとデメリットについてお話しします。
借金に関するホームページやニュースでは、よく「任意整理」という言葉を目にすると思います。
任意整理とは、一言でいうと、弁護士が皆さまの借金の返済内容について借入先の金融機関と話し合い、3年から5年間で元金だけを返済する計画を交渉する手続です。
例えば、1社に120万円の借金があって、毎月の利息の支払いでなかなか元金が減らない場合でも、任意整理を行うことで、120万円の元金だけを60回ずつ2万円ずつ返済し、必ず5年後に借金を返し終わるめどをつけることのできる手続きです。裁判所の手続ではないので、家族に話す必要もないですし、依頼者の皆様にとっては自己破産・個人再生に比べて費用も負担も最も軽い手続なのです。
では、任意整理の依頼をした場合、どのように解決まで進んでいくかについて簡単にご説明します。最初のステップとして、任意整理の依頼があったら、弁護士は債権者、借金の借入先の金融機関に対して受任通知を送ります。これによって、債権者からの連絡は止まることになり、一時的に借金返済をストップします。
受任通知を送った2つ目のステップでは、弁護士が依頼者の皆さまの代わりになって、それぞれの金融機関に対していくらの借金があるかを調査して、元金だけを3年から5年間で分割払いする交渉を行います。実際にどれくらいの期間での返済になるか、どの程度の返済になるかは、金融機関の対応によって幅があります。そのため、任意整理の相談にあたっては、債務整理に詳しい弁護士に、事前に見通しの説明を受けることが重要です。
最後のステップとして、交渉の結果、無理なく返すことのできる範囲で、それぞれの債権者と返済計画案を合意し、弁護士から依頼者の皆さまにご報告します。報告では書類によって、いつからいつまで、いくらの金額を支払う必要があるかを説明させていただきます。これで弁護士による任意整理は終了となり、依頼者に報告通りの返済をいただくことによって借金問題が解決することになります。なお、任意整理の場合、依頼から解決まではおおむね3か月前後となるのが一般的です。
最後に、任意整理のメリットとデメリットについて簡単にご説明します。
任意整理の1つ目のメリットとしては、依頼する借入先の金融機関を選ぶことができます。北海道は車での移動が不可欠なので、車のローンがある方が多く、車のローンや住宅ローン以外の借入先を対象に任意整理を行う方が多いです。
2つ目のメリットとして、依頼を受けた弁護士が直接借入先の金融機関と交渉するので、裁判所の手続ではないため、家族に報告する必要もありませんし、準備や費用の負担も少ない、というメリットがあります。
次に、デメリットについてお話しします。
一つ目のデメリットとして、任意整理は利息のカットは期待できるものの、元金自体が減るものではありません。そのため、借金額が多い場合には、個人再生や自己破産の検討な必要な場合もあります。なお、数十年にわたってサラ金業者との貸し借りを続けている方には過払い金が発生する可能性がありますが、実際には過払い金が発生するケースは徐々に少なくなっています。
また、任意整理を依頼した場合には、ブラックリストに掲載されるというデメリットがあります。ブラックリストに載ると、一般的には5年から9年間、新たにカードを作ったり借金がしにくくなります。ただし、ブラックリストに載るというデメリットは、自己破産や個人再生も変わりません。
以上が、任意整理に関するご説明となります。
もっとも、借金問題の解決は専門的な事柄であり、借金問題・債務整理に詳しい弁護士に相談するのが解決への近道です。
本ページが皆さまの借金問題の解決につながることを祈っています。
当事務所は、借金問題の無料法律相談を実施しておりますので、相談をご希望の方は、電話(011-281-4511)、WEBフォームからお問い合わせください。