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信用情報とその回復までを女性弁護士がやさしく解説
借金の返済に悩み、「任意整理」という選択肢を検討している方が気になるのが、「ブラックリストに載るのか?」という点ではないでしょうか。
この記事では、任意整理とブラックリストの関係について、札幌市を拠点に債務整理を専門とする女性弁護士が、分かりやすく解説します。
任意整理とは?信用情報にどう影響するのか
任意整理とは、裁判所を通さずに弁護士が債権者(貸金業者など)と直接交渉し、利息のカットや返済スケジュールの見直しを行う手続きです。借金の元本自体を減らすことは難しいものの、毎月の返済負担を軽くし、生活を立て直す手段として多くの方に選ばれています。
ただし、任意整理を行うことで、「信用情報」に影響が出る点には注意が必要です。
ブラックリストとは?信用情報機関とその役割
よく「ブラックリストに載る」と言われますが、正確には「信用情報機関に事故情報として登録される」ことを指します。日本には以下のような信用情報機関があります。
任意整理を行うと、これらの信用情報機関に「債務整理をした」という記録(事故情報)が登録され、新たなローンやクレジットカードの審査に通りにくくなるのが実情です。
任意整理と信用情報の関係
任意整理を行うと、基本的に信用情報に事故情報として登録され、いわゆる“ブラックリスト状態”となります。この状態では、
- クレジットカードの新規発行
- ローンの新規契約(マイカーローン、住宅ローンなど)
- 携帯電話の分割購入(割賦販売)
といった取引が難しくなる可能性があります。
ただし、現在利用中のクレジットカードも利用停止となるとは限りません。任意整理の対象としなかったクレジットカード会社が、そのまま契約継続を認める場合もありますが、多くは事故情報の共有により利用停止されるケースが一般的です。
ブラックリスト状態は一生続くわけではありません
多くの方が誤解しているのが、「一度ブラックリストに載ると、二度と信用を回復できないのでは?」という点です。しかし、安心してください。事故情報は永続的なものではなく、一定期間経過後に削除されます。
具体的な登録期間は信用情報機関や状況によって異なるため明言は避けますが、任意整理の場合は完済後5年程度で削除されることが多いとされています。削除された後は、再びクレジットカードやローンの審査に通る可能性が十分にあります。
任意整理後の信用回復に向けて
ブラックリスト状態から信用を回復するには、以下の点が重要です。
- 整理後の返済を確実に続けること
滞納や延滞があると、さらに信用を損ねてしまいます。 - 家計を見直し、安定した生活基盤を築くこと
家計簿をつけて無理のない返済プランを実行しましょう。 - 信用情報の開示請求を活用する
CICやJICCでは、本人による信用情報の開示請求が可能です。定期的に情報を確認することも重要です。
最後に
不安な気持ちを一人で抱え込まずに
任意整理をすることでブラックリスト状態になるのは事実ですが、これは借金問題を解決し、再出発するための一時的な不自由にすぎません。むしろ、早めに借金を解決することでブラックリストからの解除も早まることになるのです。
弁護士に相談すれば、あなたの状況に最も適した手続きや生活再建プランを提案できます。
特に当事務所では、年間100件以上の債務整理実績を持つ女性弁護士が丁寧に対応いたします。ご相談は初回無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。