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~資金繰りに悩む中小企業の新たな選択肢~
2025年6月、企業の再建を後押しする新制度「早期事業再生法案」が国会で成立しました。
資金繰りに悩む中小企業にとって、**破産や民事再生に進む前の“第三の選択肢”**として注目されています。
◆ 早期事業再生法ってどんな制度?
この新法は、銀行などの金融機関からの借入金(金融債権)を対象に、次のような流れで返済の猶予や債務の減額を実現できる制度です。
▸ 手続きの流れ
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経営が苦しい企業が、国が認めた第三者機関に申請
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その機関が、債務整理の必要性を調査
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金融機関など債権者による**「債権者集会」での多数決**(4分の3以上の賛成が必要)
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最後に裁判所が手続きの適正さを確認して認可
☑ ポイント:一部の債権者が反対していても、多数の賛成で手続きが進められます(いわゆる“クラムダウン”が可能)。
◆ どんな企業が対象になるの?
✅ 銀行などからの借入金(金融債務)を抱えている企業
✅ 経営状況が厳しいけれど、事業を継続したい企業
✅ 破産や民事再生には進みたくない企業
※ただし、売掛金や仕入債務などの一般債務は対象外です。
◆ 企業にとってのメリットは?
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私的整理よりスムーズ:全債権者の同意がなくても進められる
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倒産と違い公告不要:外部に知られず再建を目指せる
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裁判所も関与するため安心:手続きの信頼性が高い
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費用負担が軽く、スピード感もある
◆ いつから使えるの?
法律の施行は2026年中の見込みです。
今後、第三者機関の指定などが進み、正式に制度がスタートします。
◆ どんな準備をすればいい?
「制度が始まってから考えよう」と思う方もいるかもしれませんが、早めの準備が再建成功のカギです。
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借入状況や資金繰りの現状を整理する
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事業の将来性や再建計画を考える
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専門家(弁護士・税理士など)と相談しておく
◆ 無料法律相談をご利用ください
当事務所では、法人の債務整理・資金繰りのご相談を多数受けています。
この新制度に対応したサポート体制も整えております。
📞 無料法律相談は予約制です
お電話(011-281-4511)またはWEBフォームから、お気軽にご予約ください。
破産や民事再生の前に、できることがあります。
悩みを一人で抱えず、早めにご相談ください。
私たちは、あなたの事業再建に本気で寄り添います。