【依頼主】 女性
【相談前】
相談者は、20年前に夫に内緒で自分名義のカードを作って借金を始め、借金返済のために借金を繰り返しました。さらに、夫名義で住宅ローンがあったため、家計が圧迫されていくようになりました。どんどん借金だけが膨らんでいき、当事務所の無料相談にお越しいただいた時点で、妻である相談者自身の名義だけで7社に460万円の借金がありました。
【相談後】
当事務所の弁護士が法律相談で詳しく事情をうかがったところ、20年前からのサラ金業社への借金は、過去の払い過ぎの利息のために借金が減額になる可能性がありました。また、借金を返せずに7年ほど放置していた債権者もいたため、消滅時効の可能性も検討する必要がありました。そこで、460万円の借金は相談者の収入と比較して多かったものの、まずは任意整理によって借金問題を解決することを相談者に提案し、相談者は弁護士の方針に納得していただきました。なお、当事務所では、必ず債務整理のご依頼をいただく前に、弁護士が提案する方針のメリット・デメリットを説明し、納得頂いてから委任契約を締結しております。もし納得いただけない場合には、無料法律相談で終了することとなりますので、ご安心ください。最終的に、一番はじめに借り入れた債権者から過払金30万円を取り戻すことができ、放置していた債権者は消滅時効の手続をとることにより借金を返す義務をなくすことができました。残った債権者は、60回分割払いで将来利息をカットした弁済案で合意し、最終的に月々2万4千円の支払いを5年間行なっていくことで解決のめどがついたのです。なお、任意整理では家族に借金がばれることはほぼありません。そしてこれが任意整理手続のメリットでもあります。当事務所の弁護士は、家族にばれたくない、会社には借金のことを内緒にしたいという依頼者のご意向を最大限に尊重した上で、債務整理事件の解決に当たっています。
【川崎 久美子弁護士からのコメント】
今回の相談では、かなり古くから借り入れていた取引があったため、一部で過払金が発生していました。そのため、借金が減るどころか返ってくることになり、他の債権者に対する借金返済も60回分割で余裕を持って返済していく計画で任意整理を行うことができました。この結果は、最初の法律相談の時点から予測はできていました。というのも、当事務所は、債務整理に特化して極めて多数の債権者と任意整理の交渉を行っていることから、それぞれの債権者の方針・傾向を熟知しています。また、借入期間と債権者の利息から、過払金の有無についてもある程度の予想をすることができますので、初回相談時点で無理な債務整理の方針は立てません(無理やり自己破産を進めることはありません)。今回の相談についても、無事、任意整理にて債務整理を進めることができ、家族には内緒にしたいという依頼者の満足いく形で借金問題を解決することができました。解決後に、依頼者の方からお礼の言葉をいただき、仕事のやりがいを感じた瞬間でありました。